プロジェクトマネージャ試験の全体像と学習ロードマップ
プロジェクトマネージャ試験は、午前I・午前II・午後I・午後IIの4区分すべてで基準点を満たす必要があります。1区分でも基準点に届かないとその時点で不合格となるため、どこから手を付けるかの順序設計が重要です。
出題構成と時間配分
4区分すべてで基準点(各60点以上)を超える必要があります。特に午後I(記述)と午後II(論文)が合否の分かれ目です。
| 区分 | 形式 | 時間 / 問題数 | 攻略の要点 |
|---|---|---|---|
| 午前I | 多肢選択 | 50分 / 30問 | 応用情報レベルの共通知識。過去問で確実に基準点確保。免除制度あり |
| 午前II | 多肢選択 | 40分 / 25問 | PM専門知識。過去問の類似出題が多く得点源。本アプリで演習 |
| 午後I | 記述式 | 90分 / 3問中2問 | 事例を読み解き設問に的確に回答。「問題文に根拠がある」読解力。 |
| 午後II | 論述式(論文) | 120分 / 2問中1問 | 設問ア/イ/ウ。自分の実務経験を題材にPMの工夫を論述。 |
午前I免除:応用情報合格や高度・支援士の合格/午前I基準点突破で、以後2年間は午前Iが免除されます。
令和8年度(2026年)よりCBT方式へ移行:呼称が変わり 午前→科目A・午後→科目B(高度は科目A-1/A-2・科目B-1/B-2)に。出題形式・問題数・試験時間は上記から変更なし。プロマネは後期で実施され、科目A:2027/2/20〜3/2、科目B:2027/3/16〜3/28(申込 2027/1/27〜2/27頃)が目安です。最新情報は必ずIPA公式でご確認ください。
PM知識体系(PMBOK 10の知識エリア)
午前II・午後I・午後IIすべての土台。10領域を「何を・なぜ・どう管理するか」で整理しましょう。
午後II 論文の攻略法
合否を分ける最重要区分。「設問に忠実」「具体的」「PMとしての主体的な工夫」が評価軸。事前に“論文ネタ”を2〜3本用意しておくのが必勝法です。
🧱 基本構成
設問ア(約800字:概要)→イ(800〜1600字:課題と工夫=本論)→ウ(600〜1200字:結果と評価)。章立ては設問文から作る。
⭐ 評価される論文
設問に正面から回答/数値・状況が具体的/「私は〜と考え実施した」と主体性/ア→イ→ウの一貫性/時間内に手書き完走。
📌 頻出テーマ
スケジュール遅延の挽回、コスト超過対応、リスク管理、変更・スコープ管理、ステークホルダ調整、品質確保、アジャイル導入、外部委託管理。
実際の過去問テーマ(令和6・7年度 午後)
IPA公式PDF(問題・出題趣旨・解答例・採点講評)から抽出した午後の出題テーマです。論文・記述のネタ準備に活用してください。
| 区分 | 問 | テーマ | 採点講評のポイント |
|---|---|---|---|
| 午後I | 問1 | 生成AIを活用するプロジェクトの計画作成とリスク対応策 | SaaS導入との違いを踏まえた計画のテーラリング、学習データの正確性・網羅性の担保がポイント。 |
| 午後I | 問2 | 関与度が「支持」でないステークホルダがいる情報システム刷新PJのステークホルダ/コミュニケーション計画 | 影響度の高い役員への対応、過去の失敗を踏まえた事前検討会の狙いを読み取る。 |
| 午後I | 問3 | 法改正対応が必要になったシステム開発PJの体制見直しとスケジュールリスク(統合マネジメント) | ファストトラッキングのリスク、クリティカルチェーン法によるバッファ設定を理解する。 |
| 午後II | 問1 | システム開発プロジェクトにおけるチームの育成計画(人間的側面) | 技術的側面だけでなく動機付け・チームワーク醸成など人間的側面の育成計画と実行の工夫を具体的に。 |
| 午後II | 問2 | システムの円滑な稼働開始を危うくするリスクのマネジメント | 稼働開始リスクの特定・評価、コスト/期限の制約を考慮した対策と、実行段階での対応を論述。 |
| 区分 | 問 | テーマ(令和6年度) | 採点講評・出題趣旨のポイント |
|---|---|---|---|
| 午後I | 問1 | 新たな利用者層向けWebサービス開発における顧客体験価値(UX)の実現 | 予測型・利用者参加型で、UXニーズを多面的・複数回収集し設計/テストで繰り返し検証する計画。 |
| 午後I | 問2 | 部門横断で複数システムを並行開発するプロジェクトのマネジメント組織組成 | プロジェクト作業と保守作業が混在する中での最適なPMM選択と課横断の課題管理。 |
| 午後I | 問3 | ネット専業銀行立ち上げのシステム構築(変更管理とチームマネジメントのテーラリング) | 要求のスコープ取込みに柔軟対応する変更管理プロセスの修整、若手リーダー育成の計画修整。 |
| 午後II | 問1 | 不確かさ(VUCA)に対応するためのコストのマネジメント | 不確かさがコストに与える影響の把握と、それを受けたコストの見積り・マネジメントを具体的に論述。 |
| 午後II | 問2 | プロジェクト実行中の外部環境変化に対するリーダーシップ | チーム状態が悪化した際、メンバー個々の状況に応じたリーダーシップの選択と行動を論述。 |
午後I・午後IIは記述/論述式のため本アプリのクイズには含めていません。上記は令和6・7年度の学習用の要約です。問題文の全文・解答例・採点講評は各年度のIPA公式PDFで必ずご確認ください。
学習ロードマップ(約4〜6か月)
論文系は「インプット」より「アウトプット(書く練習)」が合格の近道。逆算で計画を。
① 基礎固め
制度と構成を理解。PMBOK10領域を一周。本アプリで午前IIを反復し用語に慣れる。
② 午前完成+午後I
過去問を年度横断で反復。午後Iで「問題文から根拠を拾う」解き方を習得。
③ 論文ネタ準備
自分のPJを棚卸しし、規模・体制・課題・工夫・結果をモジュール化。
④ 論文を書く
設問で5〜10本を手書き。120分で設問ア・イ・ウを完走する体力をつける。
⑤ 直前仕上げ
模試で本番シミュレーション。ダッシュボードで苦手分野を潰す。
⑥ 当日
会場・持ち物・時間配分を確認。午前I免除の有無を再確認。