令和7年度 プロジェクトマネージャ試験 午後問題

午後II(論文)は、IPAが公式の解答例を公表していません。そこで当サイトでは、公表されている出題趣旨と採点講評を手がかりに、設問ア・イ・ウそれぞれで何を書くべきかを整理した論述の骨子例を独自に作成しました。想定シナリオ付きなので、自分の実務経験に置き換える際の型としてお使いください。午後I(記述)はIPA公式の解答例と、解答を導く着眼点を併記しています。

午後II(論文)

午後II令和7年度実過去問

問1 システム開発プロジェクトにおけるチームの育成計画について

設問ア(400〜800字):プロジェクトの目標、目標達成が危ぶまれると考えたメンバー/チームの不健全な状態、それを引き起こす人間的側面の背景・事象。

設問イ(800〜1,600字):目指した健全な状態とその理由、人間的側面に着目して作成したチームの育成計画(工夫を含む)。

設問ウ(600〜1,200字):育成計画を実行した過程で発生した問題と解決策、実行結果がプロジェクト目標達成にどう貢献したか。

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出題趣旨:技術的側面とは別に、動機付けやチームワークの醸成など人間的側面に着目した育成計画の作成・実行の工夫を具体的に論述する。

採点講評:QCDや勤務実績などの定量情報、会議・面談での定性情報で評価・改善する取組は良い。技術的側面だけの育成計画や、コミュニケーション改善にとどまり育成計画になっていない論述は不可。

📝 論述の骨子例(参考・IPA非公式)

【想定シナリオ】金融機関の勘定系刷新PJ(24か月)。複数の協力会社の混成チームで、開始直前にサブリーダーが交代。

設問ア:目標=新勘定系を無停止で移行。不健全な状態=会社間の遠慮で相互支援が起きず、レビュー指摘や課題提起が停滞。背景・事象=出身企業ごとの慣習・価値観の差、急なリーダー交代で信頼関係が未形成。

設問イ:目指す健全な状態=会社の壁を越えて建設的に指摘し合い、一体感が保たれた状態。育成計画=(1)ペア作業・合同レビューで接点を増やす (2)1on1で個々の不安を把握し役割で承認する (3)小さな成功体験を共有する場を設ける。工夫=レビュー指摘数・是正リードタイム(定量)と1on1所感(定性)でチーム状態を可視化し、週次で計画を見直した。

設問ウ:発生した問題=一部メンバーの孤立→1on1で原因を特定しメンター配置で解消。実行結果=レビュー指摘の早期化で手戻りが約2割減り、予定どおりの無停止移行に貢献した。

※論文式のためIPA公式の解答例はありません。上記は出題趣旨に沿って作成した骨子の一例で、正解ではありません。必ずご自身の実務経験に置き換えて論述してください。

午後II令和7年度実過去問

問2 システムの円滑な稼働開始を危うくするリスクのマネジメントについて

設問ア(400〜800字):円滑な稼働開始のための滞りない業務遂行・混乱のないシステム運用に関する要件、重要と考えた稼働開始リスク、重要と考えた理由。

設問イ(800〜1,600字):稼働開始リスクに対する計画段階での対策策定の制約、制約を考慮して策定した対策の内容、有効と考えた理由。

設問ウ(600〜1,200字):実行段階でプロジェクト状況に応じて改定/策定したリスク対策の内容、稼働開始が近づくにつれ制約が厳しくなることへの考慮。

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出題趣旨:稼働開始リスクに対する、コストや期限の制約を考慮した適切な対策、実行状況に応じた対応を具体的に論述する。

採点講評:リスクの特定・評価と対策を具体的に。円滑な稼働開始と関連性の薄い要件をあげたり、重要でない稼働開始リスクを特定したりする論述は不可。

📝 論述の骨子例(参考・IPA非公式)

【想定シナリオ】全国拠点の販売管理システム刷新。繁忙期直前のカットオーバー。

設問ア:要件=稼働直後の問合せに滞りなく対応/移行後の残高整合を確保。重要な稼働開始リスク=稼働直後に問合せが集中して対応が遅滞し現場が混乱すること。理由=繁忙期と重なり業務停止が売上に直結するため。

設問イ:制約=追加コストと訓練期間が限られる。対策=(1)FAQと一次対応スクリプトを整備し、拠点キーパーソンを事前研修 (2)パイロット拠点を先行させ段階的に開放。有効と考えた理由=一次解決率を上げ本部へのエスカレーションを抑制し、影響を局所化できるから。

設問ウ:実行段階=移行リハーサルで想定外の問合せ種別が判明→FAQ追加とヘルプデスク増員を再策定。制約が厳しくなることへの考慮=カットオーバー直前は変更を凍結し、切戻し基準を明確化して意思決定を迅速化した。

※論文式のためIPA公式の解答例はありません。上記は出題趣旨に沿って作成した骨子の一例で、正解ではありません。必ずご自身の実務経験に置き換えて論述してください。

午後I(記述)

午後I令和7年度実過去問

問1 生成AIを活用するプロジェクトの計画作成とリスク対応

テストの採点などに生成AIを活用するプロジェクト。SaaS導入との相違点を踏まえた計画方針、リスクの特定・対応を問う。設問文の全文はIPA公式PDFを参照。

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設問1:生徒の理解度を高める効果

設問2(1) 作業の違いを踏まえてプロジェクト計画をテーラリングするため/(2) 学習データの正確性を担保するため/(3) 全ての講師が運用・保守プロセスに関わる体制を確立する狙い/(4) 生成AI導入は時期尚早という一部の役員の意見を変える狙い

設問3(1) 網羅性が不足する領域の学習データを追加する効果/(2) 講師が正確性を担保した新たな学習データであるから/(3) これまでのやり方に固執する可能性があるから

午後I令和7年度実過去問

問2 関与度が「支持」でないステークホルダがいる情報システム刷新プロジェクト

ステークホルダマネジメントの計画とコミュニケーション計画の作成を問う。設問文の全文はIPA公式PDFを参照。

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設問1(1) K役員の影響度が「高」だから/(2) K役員が標準機能では営業活動の柔軟さ・俊敏さが損なわれることを懸念しているから/(3) 新CRM導入がW社の新たな開発・保守範囲の受託につながること

設問2(1) 全国の営業所からの問合せに滞りなく対応できる効果/(2) 営業活動への適合の観点での検討を踏まえてワークショップで説明してもらうため/(3) ワークショップで要件定義が遅延するリスク/(4) トレーニングの開始が遅れないようにするため/(5) 新CRMへのデータ移行を滞りなく進めるため

午後I令和7年度実過去問

問3 法改正対応が必要となったシステム開発プロジェクト(統合マネジメント)

プロジェクト体制の見直しやスケジュールリスクへの対応など統合マネジメントを問う。設問文の全文はIPA公式PDFを参照。

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設問1(1) 規制緩和に対応する場合の定量的な効果算出/(2) 規制緩和を顧客の利便性向上につなげる役割

設問2(1) 顧客価値の創出を目標とするシステム開発を実現すること/(2) 責任部署が業務部門であるとC部長に理解してもらうこと

設問3(1) 先行実施した開発作業の手戻り/(2) 追加メンバーの知識不足に起因する品質不足/(3) 各タスクにバッファはもたせずプロジェクトバッファをもつ/(4) 規制緩和への対応のリリース時期を延期する

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