平成25年度春期 応用情報技術者試験 午前 問12

分野:コンピュータ構成要素(プロセッサ・メモリ・キャッシュ・入出力・IoTデバイス)|実際に出題されたIPA過去問題

キャッシュの書込み方式には,ライトスルー方式とライトバック方式がある。ライトバック方式を使用する目的として,適切なものはどれか。

  1.  キャッシュと主記憶の一貫性(コヒーレンシ)を保ちながら,書込みを行う。
  2.  キャッシュミスが発生したときに,キャッシュの内容の主記憶への書き戻しを不要にする。
  3.  個々のプロセッサがそれぞれのキャッシュをもつマルチプロセッサシステムにおいて,キャッシュ管理を簡単な回路構成で実現する。
  4.  プロセッサから主記憶への書込み頻度を減らす。
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正解:エ

AI解説

ライトバック方式は、書込みをいったんキャッシュだけに行い、そのブロックがキャッシュから追い出されるときにまとめて主記憶へ書き戻す方式である。これにより主記憶への書込み頻度を減らし、書込みを高速化できるので、エが正しい。一方ライトスルー方式はキャッシュと主記憶に同時に書き込む方式で、一貫性は保ちやすいが書込みのたびに主記憶アクセスが発生する。 ア: 書込みのたびにキャッシュと主記憶の一貫性を保つのは、両方に同時に書き込むライトスルー方式の特徴である。 イ: 逆である。ライトバック方式ではキャッシュミス時に追い出すブロックの書き戻しが必要になることがある。書き戻しが不要なのはライトスルー方式である。 ウ: マルチプロセッサでキャッシュ管理を簡単な回路で実現できるのは、常に主記憶が最新であるライトスルー方式の利点である。 エ: 正しい。キャッシュへの書込みをため、追い出し時にまとめて書き戻すことで主記憶への書込み頻度を減らすのがライトバック方式の目的である。 💡 「スルー=主記憶まで通して書く(遅いが単純・一貫)」「バック=後でまとめて書き戻す(速いが制御が複雑)」と対で覚える。利点と欠点を入れ替えた選択肢が定番のひっかけである。

出典:平成25年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問12 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。著作権はIPAに帰属します。
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