令和5年度春期 応用情報技術者試験 午前 問16

分野:システム構成要素|実際に出題されたIPA過去問題

3台の装置X〜Zを接続したシステムA,Bの稼働率に関する記述のうち,適切なものはどれか。ここで,3台の装置の稼働率は,いずれも0より大きく1より小さいものとし,並列に接続されている部分は,どちらか一方が稼働していればよいものとする。

問題の図表(IPA公式問題冊子より引用)
図表:IPA公式問題冊子より
  1.  各装置の稼働率の値によって,AとBの稼働率のどちらが高いかは変化する。
  2.  常にAとBの稼働率は等しい。
  3.  常にAの稼働率はBより高い。
  4.  常にBの稼働率はAより高い。
解答・解説を見る

正解:エ

AI解説

直列に接続された複数の装置全体を丸ごと二重化する構成よりも、各装置を個別に並列化(冗長化)してから直列に接続する構成の方が、稼働率の面で有利になることが知られている。装置X〜Zの稼働率がいずれも0より大きく1より小さい範囲では、この関係は個々の稼働率の値によらず常に成り立つ。 ア: 個々の稼働率の値によって大小関係が変わるとする記述だが、この種の直列・並列構成の比較では、稼働率の値によらず一方が常に優位になることが数学的に示せるため誤りである。 イ: AとBの稼働率が常に等しいとする記述は、構成方式(全体二重化か個別二重化か)が異なる場合には成り立たないため誤りである。 ウ: 常にAの稼働率がBより高いという記述は、実際の大小関係と逆であるため誤りである。 エ: 正解。各装置を個別に並列化してから直列にする構成(装置単位の冗長化)は、システム全体を丸ごと並列化する構成よりも稼働率が高くなることが、稼働率の計算上常に成り立つ。 💡 「システム全体を二重化」よりも「各装置を個別に二重化してから直列化」した方が稼働率は高くなる、という信頼性設計の基本原則を覚えておくと、稼働率比較問題で詳細計算をせずとも判断できる場合がある。

出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問16 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。図表はIPA公式問題冊子から引用しています。著作権はIPAに帰属します。
📱 演習アプリで解く(無料・登録不要・2,640問収録)

「システム構成要素」分野の攻略ポイント

システム構成・冗長化・仮想化・性能/信頼性/稼働率の計算・キャパシティ計画・クラスタ構成を扱います。稼働率計算は公式が2本しかないうえに毎年出るため、ここを落とすのは非常にもったいない分野です。

システム構成要素の攻略ポイントをすべて見る(要点6項目・ひっかけ3項目)→

同じ分野(システム構成要素)の過去問