平成21年度 高度共通 午前I(PM試験) 問3

分野:アルゴリズムとプログラミング(データ構造・アルゴリズム・探索整列・計算量の実際・擬似言語・プログラム言語・データ記述言語)|実際に出題されたIPA過去問題

自然数をキーとするデータを,ハッシュ表を用いて管理する。キー x のハッシュ関数 h(x) を h(x) = x mod n とすると,キー a と b が衝突する条件はどれか。ここで,n はハッシュ表の大きさであり,x mod n は x を n で割った余りを表す。

  1.  a+b が n の倍数
  2.  a-b が n の倍数
  3.  n が a+b の倍数
  4.  n が a-b の倍数
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正解:イ

AI解説

ハッシュ値の衝突とはh(a)=h(b),すなわちa mod n=b mod n となること。a=qn+r,b=q′n+r(rは共通の余り)とおくと a−b=(q−q′)n となり,a−bはnの倍数である。逆にa−bがnの倍数なら余りは等しい。よって衝突条件は「a−bがnの倍数」であり,これは合同式 a≡b(mod n)の定義そのものである。 ア: a+bがnの倍数でも余りが等しいとは限らない。例えばn=5,a=2,b=3ではa+b=5は5の倍数だがh(a)=2,h(b)=3で衝突しない。 イ: 正解。余りが等しいことと差が法nの倍数であることは同値である。 ウ: nがa+bの倍数の反例:n=6,a=2,b=4ではh(a)=2,h(b)=4で衝突しない。 エ: nがa−bの倍数の反例:n=6,a=5,b=2(a−b=3,6は3の倍数ではないので厳密には条件を満たす例としてn=3,a=5,b=2を考えてもh(a)=2,h(b)=2とは限らず,一般には成立しない)。条件の向きが逆で,衝突を保証しない。 💡 「余りが等しい⇔差が割る数の倍数」はmod計算の基本性質。判断に迷ったら小さな具体値(n=5など)を代入して検証するのが確実で速い。

出典:平成21年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前I 問3 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。著作権はIPAに帰属します。
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「アルゴリズムとプログラミング」分野の攻略ポイント

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