令和元年度 高度共通 午前I(PM試験) 問10

分野:ネットワーク(OSI/TCP-IP・プロトコル・IPアドレス/サブネット・ルーティング・LAN/WAN・無線・伝送計算)|実際に出題されたIPA過去問題

プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して,インターネット上のWebサーバにアクセスしている。WebサーバからPCへの応答パケットに含まれるヘッダ情報のうち,このルータで書き換えられるフィールドの組合せとして,適切なものはどれか。ここで,表中の○はフィールドの情報が書き換えられることを表す。

問題の図表(IPA公式問題冊子より引用)
図表:IPA公式問題冊子より
  1.  宛先IPアドレス:○,送信元IPアドレス:○,宛先ポート番号:-,送信元ポート番号:-
  2.  宛先IPアドレス:○,送信元IPアドレス:-,宛先ポート番号:○,送信元ポート番号:-
  3.  宛先IPアドレス:-,送信元IPアドレス:○,宛先ポート番号:-,送信元ポート番号:○
  4.  宛先IPアドレス:-,送信元IPアドレス:-,宛先ポート番号:○,送信元ポート番号:○
解答・解説を見る

正解:イ

AI解説

NAPT(IPマスカレード)はプライベートIPアドレスとポート番号の組をグローバルIPアドレスとポート番号の組に変換し、1個のグローバルIPアドレスを複数端末で共有する技術である。Webサーバからの応答パケットの宛先はルータのグローバルIPアドレスと変換後ポート番号になっているため、ルータはこれをPCのプライベートIPアドレスと元のポート番号に書き換える。つまり応答パケットで書き換えられるのは宛先IPアドレスと宛先ポート番号である。 ア: 送信元IPアドレスまで書き換えるとしている点が誤り。応答パケットの送信元(Webサーバ側)の情報は書き換えられず、またポート番号の変換も必要である。 イ: 正しい。応答パケットでは宛先IPアドレス(グローバル→プライベート)と宛先ポート番号(変換用→元の番号)が書き換えられ、送信元側のフィールドは変更されない。 ウ: 送信元IPアドレスと送信元ポート番号を書き換えるのは、PCからWebサーバへ向かう往路のパケットの場合である。応答(復路)では宛先側が書き換えられる。 エ: ポート番号だけでなく宛先IPアドレスも書き換える必要があるため誤りである。 💡 往路では送信元IP・ポートを変換、復路では宛先IP・ポートを逆変換、と通信の方向で覚える。パケットの中でLAN側端末の情報が入っているフィールドが書き換わると考えれば迷わない。

出典:令和元年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前I 問10 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。図表はIPA公式問題冊子から引用しています。著作権はIPAに帰属します。
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