令和3年度春期 応用情報技術者試験 午前 問12

分野:コンピュータ構成要素|実際に出題されたIPA過去問題

キャッシュメモリへの書込み動作には,ライトスルー方式とライトバック方式がある。それぞれの特徴のうち,適切なものはどれか。

  1.  ライトスルー方式では,データをキャッシュメモリにだけ書き込むので,高速に書込みができる。
  2.  ライトスルー方式では,データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので,主記憶の内容は常に最新である。
  3.  ライトバック方式では,データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので,速度が遅い。
  4.  ライトバック方式では,読出し時にキャッシュミスが発生してキャッシュメモリの内容が追い出されるときに,主記憶に書き戻す必要が生じることはない。
解答・解説を見る

正解:イ

AI解説

ライトスルー方式は、CPUがデータを書き込む際にキャッシュメモリと主記憶の両方へ同時に書き込む方式であり、主記憶の内容が常に最新の状態に保たれる(その代わり書込み速度は主記憶アクセスの分だけ遅くなる)。一方ライトバック方式は、通常はキャッシュメモリだけに書き込み高速に処理し、そのデータが追い出される際にまとめて主記憶へ反映する方式である。 ア: ライトスルー方式は、キャッシュメモリだけでなく主記憶にも同時に書き込むため、書込み速度はライトバック方式より遅くなる。「キャッシュだけに書き込む」という記述が誤りである。 イ: 正しい。ライトスルー方式は、キャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むため、主記憶の内容が常に最新に保たれる。 ウ: ライトバック方式は、通常はキャッシュメモリだけに書き込み、主記憶への反映はデータが追い出される時点にまとめて行うため、両方に同時に書き込む方式ではなく、むしろ高速に動作する。 エ: ライトバック方式では、キャッシュミスなどでキャッシュメモリの内容(更新済みデータ)が追い出される際に、その変更内容を主記憶に書き戻す必要が生じる(この動作自体がライトバックと呼ばれる)。 💡 「スルー(through)=素通りして主記憶まで届く」「バック(back)=あとでまとめて書き戻す」という語感で、常に主記憶が最新なのがライトスルーと覚えると区別しやすい。

出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問12 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。著作権はIPAに帰属します。
📱 演習アプリで解く(無料・登録不要・2,640問収録)

「コンピュータ構成要素」分野の攻略ポイント

プロセッサ・メモリ・キャッシュ・入出力・IoTデバイスが対象です。実効アクセス時間やCPI(命令あたりクロック数)の計算は毎年の定番で、公式さえ覚えれば短時間で確実に1問確保できます。

コンピュータ構成要素の攻略ポイントをすべて見る(要点6項目・ひっかけ3項目)→

同じ分野(コンピュータ構成要素)の過去問