平成23年度 高度共通 午前I(PM試験) 問6

分野:ソフトウェア(OS・タスク/プロセス管理・記憶管理・ファイル管理・OSS・ミドルウェア)|実際に出題されたIPA過去問題

OS のスケジューリング方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  1.  処理時間順方式では,既に消費した CPU 時間の長いジョブに高い優先度を与える。
  2.  到着順方式では,ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が短くなる。
  3.  優先度順方式では,一部のジョブの応答時間が極端に長くなることがある。
  4.  ラウンドロビン方式では,ジョブに割り当てる CPU 時間(タイムクウォンタム)を短くするほど,到着順方式に近づく。
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正解:ウ

AI解説

優先度順方式では、高優先度のジョブが次々に到着すると低優先度のジョブがいつまでも実行されず、応答時間が極端に長くなる現象(スタベーション)が起こり得る。この対策として、待ち時間に応じて優先度を上げるエージングが用いられる。各方式の性質を正しく対応付けられるかが問われる。 ア: 誤り。処理時間順方式は処理時間(残り処理時間)の短いジョブに高い優先度を与える方式であり、消費済みCPU時間の長いジョブを優先するのではない。 イ: 誤り。到着順(FCFS)方式では長いジョブの後ろに並んだ短いジョブが待たされる。短いジョブの応答時間を短くできるのはむしろラウンドロビン方式である。 ウ: 正しい。優先度順方式では低優先度ジョブの実行が後回しにされ続け、応答時間が極端に長くなる(スタベーション)ことがある。 エ: 誤り。タイムクウォンタムを短くするほど各ジョブに細かくCPUが回り、時分割の特性が強まる。到着順方式に近づくのはタイムクウォンタムを長くした場合である。 💡 「優先度順=スタベーションの危険、対策はエージング」「ラウンドロビンの量子を無限大にするとFCFSと同じ」の2点はスケジューリングの頻出知識である。各方式は『誰を先に実行するか』の基準で整理して覚える。

出典:平成23年度 特別 プロジェクトマネージャ試験 午前I 問6 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。著作権はIPAに帰属します。
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