平成23年度 高度共通 午前I(PM試験) 問12

分野:セキュリティ(暗号・認証・攻撃手法・マルウェア・アクセス制御・脆弱性・セキュリティ管理/規格・ネットワークセキュリティ)|実際に出題されたIPA過去問題

SSL によるクライアントと Web サーバ間の通信手順 (1)〜(5) において,a,b に入る適切な語句の組合せはどれか。ここで,記述した手順は,一部簡略化している。(1) クライアントからの SSL による接続要求に対し,Web サーバはサーバ証明書をクライアントに送付する。(2) クライアントは,保持している a によってこのサーバ証明書の正当性を確認する。(3) クライアントは,共通鍵生成用のデータを作成し,サーバ証明書に添付された b によってこの共通鍵生成用データを暗号化し,Web サーバに送付する。(4) 受け取った Web サーバは,自らの秘密鍵によって暗号化された共通鍵生成用データを復号する。(5) クライアントと Web サーバの両者は,同一の共通鍵生成用データによって共通鍵を作成し,これ以降の両者間の通信は,この共通鍵による暗号化通信を行う。

問題の図表(IPA公式問題冊子より引用)
図表:IPA公式問題冊子より
  1.  a:クライアントの公開鍵,b:Web サーバの秘密鍵
  2.  a:クライアントの秘密鍵,b:Web サーバの公開鍵
  3.  a:認証局の公開鍵,b:Web サーバの公開鍵
  4.  a:認証局の公開鍵,b:Web サーバの秘密鍵
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正解:ウ

AI解説

SSLでは、クライアントはあらかじめブラウザに組み込まれた認証局(CA)の公開鍵でサーバ証明書のディジタル署名を検証し、証明書の正当性を確認する(a)。次に共通鍵生成用データを、証明書に含まれるWebサーバの公開鍵で暗号化して送る(b)。復号できるのは対応する秘密鍵を持つ正規のサーバだけであり、以降は生成した共通鍵で高速な暗号化通信を行う。 ア: 誤り。クライアントの公開鍵では証明書の署名検証はできず、Webサーバの秘密鍵はサーバだけが持つものでクライアントが暗号化に使うことはできない。 イ: 誤り。証明書の検証に使うのは認証局の公開鍵であり、クライアントの秘密鍵ではない。bのWebサーバの公開鍵は正しい。 ウ: 正しい。a=認証局の公開鍵で証明書を検証し、b=Webサーバの公開鍵で共通鍵生成用データを暗号化する。 エ: 誤り。Webサーバの秘密鍵は復号に使うものであり、クライアントが暗号化に使うことはできない(秘密鍵は公開されない)。 💡 「証明書の検証=CAの公開鍵」「相手にだけ読ませたいデータの暗号化=相手の公開鍵」の2原則で解ける。秘密鍵を『相手が使う』選択肢は公開鍵暗号の原理に反するので即座に除外できる。

出典:平成23年度 特別 プロジェクトマネージャ試験 午前I 問12 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。図表はIPA公式問題冊子から引用しています。著作権はIPAに帰属します。
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