平成29年度 高度共通 午前I(PM試験) 問2
あるプログラム言語において,識別子(identifier)は,先頭が英字で始まり,それ以降に任意個の英数字が続く文字列である。これを BNF で定義したとき,a に入るものはどれか。

- ア <letter>|<digit>|<identifier><letter>|<identifier><digit>
- イ <letter>|<digit>|<letter><identifier>|<identifier><digit>
- ウ <letter>|<identifier><digit>
- エ <letter>|<identifier><digit>|<identifier><letter>
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正解:エ
AI解説
正解はエ。識別子は「先頭が英字、以降は英数字が任意個続く」文字列である。BNFで左再帰を使い、<identifier>::=<letter>|<identifier><digit>|<identifier><letter>と定義すれば、基底が<letter>単独なので先頭は必ず英字となり、末尾に英字・数字を何個でも追加できる。 ア: <digit>単独が識別子になり得る定義であり、数字だけの文字列(例:1)や数字で始まる文字列を許してしまうため誤り。 イ: アと同様に<digit>単独を許すため、先頭が英字という条件に違反する文字列を生成できてしまい誤り。 ウ: <letter>と<identifier><digit>だけでは、英字の後に英字を続けること(例:ab)ができず、識別子の一部しか表現できない。 エ: 正解。基底<letter>で先頭英字を保証し、再帰<identifier><digit>と<identifier><letter>で英数字を後ろに任意個続けられる。 💡 BNF問題は「基底(再帰しない選択肢)が条件を満たすか」「再帰でどんな文字を追加できるか」の2点を確認する。反例(数字だけ・英字連続不可など)を探すと誤答肢を素早く消せる。
※Web掲載用に表記を一部変更しています。図表はIPA公式問題冊子から引用しています。著作権はIPAに帰属します。