令和2年度 高度共通 午前I(PM試験) 問2

分野:基礎理論(2進数・論理・集合・確率統計・情報理論・AI/機械学習の理論・オートマトン・形式言語・計算量)|実際に出題されたIPA過去問題

a,b,c,dの4文字から成るメッセージを符号化してビット列にする方法として表のア〜エの4通りを考えた。この表はa,b,c,dの各1文字を符号化するときのビット列を表している。メッセージ中でのa,b,c,dの出現頻度は,それぞれ50%,30%,10%,10%であることが分かっている。符号化されたビット列から元のメッセージが一意に復号可能であって,ビット列の長さが最も短くなるものはどれか。

問題の図表(IPA公式問題冊子より引用)
図表:IPA公式問題冊子より

※選択肢ア〜エは上の図表内に記載されています。

解答・解説を見る

正解:ウ

AI解説

符号化されたビット列を一意に復号するには、どの符号語も他の符号語の先頭部分(語頭)にならないという語頭条件(プレフィックス条件)を満たすのが確実である。平均符号長は各文字の出現頻度×符号長の総和で求める。ウは頻度の高いaに1ビット、bに2ビット、c・dに3ビットを割り当てた語頭符号で、平均符号長は0.5×1+0.3×2+0.1×3+0.1×3=1.7ビットとなり、固定長2ビットより短い。これはハフマン符号の考え方である。 ア: ある符号語が他の符号語の語頭と重なる割当てであり、ビット列の区切りが一意に定まらないため復号できない。 イ: 同様に一意に復号するための条件を満たさない割当てであり、元のメッセージを正しく復元できない。 ウ: 正しい。語頭条件を満たして一意に復号可能であり、出現頻度の高い文字ほど短い符号を割り当てているため平均符号長が1.7ビットと最短になる。 エ: 全文字2ビットの固定長符号で一意復号は可能だが、平均符号長は2.0ビットとなりウの1.7ビットより長い。 💡 出現頻度に偏りがあるときは、高頻度の文字に短い符号を与えると平均符号長を圧縮できる(ハフマン符号)。ただし語頭条件を満たさなければ復号不能なので、まず一意復号の可否、次に平均長の順で検討する。

出典:令和2年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前I 問2 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。図表はIPA公式問題冊子から引用しています。著作権はIPAに帰属します。
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