令和3年度春期 応用情報技術者試験 午前 問73

分野:システム戦略|実際に出題されたIPA過去問題

SNSやWeb検索などに関して,イーライ・パリサーが提唱したフィルタバブルの記述として,適切なものはどれか。

  1.  PCやスマートフォンなど,使用する機器の性能やソフトウェアの機能に応じて,利用者は情報へのアクセスにフィルタがかかっており,様々な格差が生じている。
  2.  SNSで一般のインターネット利用者が発信する情報が増えたことで,Web検索の結果は非常に膨大なものとなり,個人による適切な情報収集が難しくなった。
  3.  広告収入を目的に,事実とは異なるフィルタのかかったニュースがSNSなどを通じて発信されるようになったので,正確な情報を検索することが困難になった。
  4.  利用者の属性・行動などに応じ,好ましいと考えられる情報がより多く表示され,利用者は実社会とは隔てられたパーソナライズされた情報空間へと包まれる。
解答・解説を見る

正解:エ

AI解説

フィルタバブルとは、検索エンジンやSNSのアルゴリズムが利用者の属性・行動履歴に基づき「好ましいと思われる情報」を優先的に表示し続けることで、利用者が自分の意見に近い情報だけに囲まれ、多様な視点に触れにくくなる現象をいう。 ア: 機器やソフトウェアの性能差による情報アクセスの格差はデジタルデバイドの説明であり、フィルタバブルの説明ではない。 イ: 情報発信量の増大によりWeb検索結果が膨大になり個人による情報収集が難しくなったという説明で、パーソナライズによる情報の偏りには言及しておらずフィルタバブルの説明ではない。 ウ: 広告収入目的の事実と異なるフェイクニュースの拡散問題を述べたものであり、個人最適化による情報の偏りを指すフィルタバブルとは別の問題である。 エ: 正しい。利用者の属性・行動に応じて好みの情報がより多く表示され、実社会とは隔てられたパーソナライズされた情報空間に包まれるという説明はフィルタバブルの定義そのものである。 💡 フィルタバブルは「泡(バブル)の中に閉じ込められる」イメージで、パーソナライゼーションの副作用として覚える。似た概念のエコーチェンバー現象(同質な意見の増幅)と混同しないよう注意する。

出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問73 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
※Web掲載用に表記を一部変更しています。著作権はIPAに帰属します。
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